隠れ家的レストランモレーナのインドカレーと世界を放浪したマスターの旅

昭和放浪記・平成放浪記・日本放浪記の発刊によせて

私の人生の大半は、旅が目的の人生だった。
私の残した旅の日記や絵や写真が、後世の人達に少しでも役立てればと思った。
それは思い上がり、余計なお世話かもしれない。しかし、何人かの人は私の残した旅日記や絵から、何かを受け取るだろう。
それでいいと今は思える。
私はこれらの旅日記やスケッチ、写真を、「これだけは旅先から持ち帰る、他のものは盗まれても良い」という思いでアフリカや南米、アジアやヨーロッパ、世界の果てから、旅の困難を押して持ち帰った。
それらをそのままお蔵にしてしまうのは、単なる自己満足でしかないように最近思うようになった。

『道は君の家の前から世界に通じる
いつでも道は
君が旅に出るのを待っている
すべてを捨てて旅立とう
Virtual Reality とは違った
本物の世界が君を包み込む
きっと君は感じるだろう
本当の
人生のすばらしさを』

昭和放浪記
 世界一周に懸けた青春

昭和放浪記の本の表紙
昭和放浪記の内容

栗岩英彦 初出版作品
四六版 336ページ
ISBN978-4-902502-81-7

1,900円(送料別)

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「俺があの世へ行ったら、
日記も絵も全部日の目を見ないで
あそこの焼き場へ
全部持ってかれるだけだろうなぁと思ってた。」

今から46年前、
二人の若者が日本を飛び出した。

下川町 レストランモレーナの店主・栗岩さんの手記が、本になった。通称・栗さんは町でも有名なストーリー・テラー。なぜかというと、二度の世界一周をはじめ、これまで旅した国は数知れず。実体験に基づく旅のお話を美味しいカレーを目当てに、人々は彼に会いにゆく。
 客たちはよく言っていた。「栗さん、話が面白いよ。本にしなよ。」さらに前にそれに気づいていた江別文学の編集長、佐々木正夫氏の助言で連載をしていた栗さんも一念発起。そして地元の常連客ばかりで構成された出版プロジェクトチームも発足した。

本の帯より

旅中で発生する予期せぬ多くの困難を乗り越えながら、
自由で自主的な生き方を模索し遍歴して行くという、
時代を超えて通じる普遍的青春の旅行記だ。
当時のソヴィエト・アメリカという
緊迫した二大陣営世界の中に、
厳しくも自由かつダイナミックな
放浪の旅を実行に移した栗岩英彦氏の
行動力にただ驚くばかりである。

『江別文学』編集長 佐々木正夫

平成放浪記
 知られざる世界への旅

平成放浪記の本の表紙
平成放浪記の内容

栗岩英彦 旅行記第二弾
四六版 334ページ
ISBN978-4-902502-83-1

1,900円(送料別)

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時代は平成。
 私たちは、どうしてここにきたのだろう。
 一緒に、ゆっくり思い出そう。

レストラン・モレーナを作った栗さんとフミちゃん。ここに至るまでには、途方もない距離と時間の旅があった。
ユーラシア大陸を横断し、当時全く情報のない数々の町や村を訪れ、言葉や文化が違っていても、音楽と絵画の力を使って現地の人々と心を通わせてきた。武器を持ち馬に乗った怖くてデカい男たちでさえ、栗さんのギターに脱帽しエールを送った。
フミちゃんは訪れた土地の人々と心を開いてふれあい、言葉や食をはじめとする文化を次々と吸収し、みんなに愛された。
ふたりは、旅先でもてなされた温かい心を下川に持ち帰り、癒しの空間であるモレーナを始める。
 渾身の『昭和放浪記』続編。

本の帯より

1980年代、東京都稲城市のアトリエに栗岩さんと文ちゃんが突然現れ、アトリエの空き地で本格的な木造キャンピングカーを作り、住みはじめた。
そこは彼らの世界旅行のためのベースキャンプであり、帰国の折々に力を蓄えていた。
彼は世界中に拠点と友人をもつ天才だ。
本書はそんな彼の冒険旅行記である。

 石彫家 八木 ヨシオ

日本放浪記
小さな車の大きな冒険


日本放浪記の内容

栗岩英彦 旅行記第三弾
B6版  328ページ
ISBN978-4-902502-86-2

1,900円(送料別)

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道は君が来るのを待っている

ぬるま湯にひたるような生活を
           やめよう

ポケットの中の小さな勇気を
         握りしめよう

見知らぬ広い世界に向かって
          旅に出よう

あとがき より

思えば、長年にわたり探し求めた私の<まほろばの国>は下川だった。ここに至るまで途方もない距離と時間が費やされる中で、本書が誕生した。読者の皆さんには、コロナ禍の下で旅に出にくい時代だからこそ、日本一周の疑似体験を楽しんでいただければ幸いである。
本書のもう一つの目的は、今は忘れ去られている1970年代(昭和時代)の日本各地の雰囲気や風俗、人々の暮らしぶりなどを書き残し、伝えることである。旅をしながら絵を描き、旅行記を認(したた)める。そしてギターを手にライブをやり、若者から中高年まですべての人々へ、自発的に生きるためのメッセージを伝えること。それが私を自由に旅させ、生かしてくれた社会への恩返しであると信ずる。

本の帯より

スバル・サンバーに乗り、地図を片手に日本一周の旅に出た栗岩青年。食堂のおばさんと仲良くなり、釣った魚を焚き火で焼いて食べ、縄文時代に思いを巡らせ、芭蕉や宮本常一の思索の跡を巡る。
本書は、栗岩さんが全身で味わった旅の記録であるとともに、
もっと旅をしようよという私たちへの熱いメッセージである。


  俳人 鈴木 牛後

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