隠れ家的レストランモレーナのインドカレーと世界を放浪したマスターの旅

レストランモレーナのご紹介

始めた頃は、まだ赤電話がお店にありました。古い農家を自らの手で改装しました。何もかも古くて、今だに音楽はカセットテープ。照明は電球。マスターも昭和18年生まれです。猫のアーネストや犬のマリオは人懐っこいので人気者です。
でも、やっぱし古いです。ここは静かなのが取り柄。「知る人ぞ知る」そんなお店です。

マスター栗岩英彦のご紹介

人よんでクリさん
それがここのマスターです。長野の田舎の先祖の家に大きな栗と岩があったそうです。静岡県三島で生まれ長野で育ち、東京農業大学造園学科を出たあとさまざまな職業を経験しました。
1974年に1回目、1989年に2回目の世界一周に旅立ちました。1991年に下川町に移住。レストラン・モレーナを開業。
現在も本業のかたわら、絵の個展、ギターとライブ、本の執筆活動を続けています。

MENUについて

季節の野菜を使ったベジタブルカレーとオニオンと挽肉のカレーが人気です。私がまだ若かりし頃、インドの村に住んでいた時に作り方を覚えたカレーです。
インドでは基本的に化学調味料は使いませんし、野菜はオーガニックです。モレーナの野菜カレーは塩とスパイスと無農薬野菜だけで作られているのでビーガンの方でも大丈夫です。
デザートは、薪を燃やしてアースオーブン(土窯)で焼いたレモンタルト、アップルタルトなどで、材料もオーガニックにこだわっています。飲み物として本格的なチャイもあり、コーヒー・紅茶・ソフトドリンクもあります。

自らで古民家を改修

レストラン・モレーナは築70年以上の古民家です。1995年の設立当時は町の助成金ではなく、自己資金、手弁当で自らの手で改装しました。(私、文子、松本冬水氏の3人で)
お金がなければレストランなんてできないと言う風潮に逆らって、独力で立ち上げました。お金よりもノウハウを身につける事や本当の友人を持つことの方が大切だと思います。
長い放浪の中で学んだ調理、大工仕事、野菜つくり、土木工事、造園と園芸、ヨットやキャンピングカー、ログハウスの設計製作、養蜂と蜂蜜、絵とギターそれらが助けてくれました。
そして、良き友人らの協力で1995年に開店、現在もレストランモレーナは営業中です。

不耕起栽培のモレーナ菜園

畑と呼べるほどのものではないけれど、レストラン・モレーナを設立する前から必要にせまられて小さな自家菜園を始めました。(1991年)
よそと違うのは、農薬や化学肥料を一切使用しないことです。
以前は小さな耕運機を使っていました。しかし2010年に脳梗塞で倒れ翌年文子が亡くなって畑仕事はできなくなりました。
しかし、不自由な体でも四つん這いとなり小さな手シャベルで土に穴を掘り、種や苗を植えることは出来ます。
それで不耕起栽培を始めました。

モレーナをとりまく環境

第2回目の世界一周中(1989~1990年)、私は旅をやめて北海道に移住することを決めました。ポルトガルから文子と下川町に来て、古い農家の空き家での生活が始まりました。
 町から1Kmほど離れ、周囲は広い牧草地で背後は森と山、裏にサンル川の清流がキラキラと輝きながら流れています。大きなニジマスも見かけます。長い放浪の旅は終わりました。
 朝は野鳥の声で目がさめます。夕方や早朝ですが、時々レストランの外で草を食べるシカの群れを見ることもあります。

モレーナの動物たち

私は子供の時から動物好きでした。
カメ、ウサギ、オタマジャクシ、文鳥、蜜蜂といろいろな動物を飼いました。
いつかはロビンソン・クルーソーのように山羊を飼いチーズを作りたいと思う少年でした。
下川へ移住してすぐにチャーリーという黒い犬を飼い、今はマリオという白い犬がいます。
犬も猫もお店の人気者です。以前は鶏も10羽いました。他に怪我をしたトンビやカラスのカーチャンの面倒を見てきました。
他には私の許可もなくモモンガやテン、エゾリスも勝手に住んでいます。
でも、どこに行ったのか最近姿を見せず心配しています。

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