隠れ家的レストランモレーナのインドカレーと世界を放浪したマスターの旅

MORENA

平成放浪記の内容

 1989年春。妻の文子と一緒に身の危険を感じつつ戒厳令下の中国(天安門事件の為、各地で暴動発生)を旅した。シルクロードを南下してヒマラヤを超えてパキスタンに逃れる。その後、インドのダラムサラに落ち着き、一軒家を借り絵を描いて一冬をすごした。
 翌年の春にインドの最南端まで旅した後、格安航空券でスペインに向かう。マドリッドで自転車とテントを買い西に向かって出発。地中海を旅してリスボンに到着。日本出発から一年がすぎ、お金も無く帰りの航空券もなかった。港の安ホテルを根城に絵を描き、広場でそれを売って暮らす。そんなある日、ふと「世界一周にこだわる事に意味があるのか。人生にはもっと大切なものがあるのでは」と考えた。
 その時、北海道へ移住する決心をした。移住後の数年間は北海道各地で個展を開き絵を売った。同時に町の人々や移住者らとの交流を深める。そして、1995年にレストラン・モレーナを開くまでが本書の内容である。

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